The Sound of Music
製作年度 1965
日本公開 1965
監 督 Robert Wise
キャスト Julie Andrews
Christopher Plumer
製 作 Robert Wise
     
原 題 The Sound of Music
邦 題 サウンドオブミュージック
役 名 Maria (マリア)
帽子 見つめるジュリー 子供
SoundofMusic
Before&After
階段 舟遊び
ずぶ濡れ 白いドレス
ジュリーアンドリュースのイメージを決定付けた傑作。

今でもマリアというキャラクターを語るときには必ずジュリーの名前が持ち出されるほどに強烈かつ鮮烈な
役柄との出会いであった。


この映画が与えたインパクトはいくつもあるが、この映画が公開される以前と以降の日本のSOM舞台
ミュージカル公演がガラリと変わった。(らしい)

映画のオープニング。
カメラがアルプスの山々を滑らかに進み、小高い草原に近づくと一人の女性をクローズアップ。
彼女が両手を広げながらゆっくりと回転し歌いだしたシーンで、このミュージカルにアルプスの山の
イメージを植えつけてしまった。
映画公開以前の舞台版のポスターと以降のポスターは明らかに違う。
ポスターのバックにはアルプスの山並みが(映画と同じように)描かれている。

そして、もうひとつ。

公開以前はメリーマーティンが本家だったから、「ドレミ」の終わりは下のドで終わるのが当然だった。
それを、ジュリーは高音を思いっきり引き上げて歌いきってしまったから『「ドレミ」はああでなくては』
というイメージができてしまった。
この映画の「ドレミ」を知った者にはオリジナルの歌い方の「ドレミ」では満足できなくなってしまった。
日本語の歌詞を付けたペギー葉山の歌い方はオリジナル舞台と同じように終わりの『ド』はドンっと
下げていた。
映画が公開されるまでは、それが当然のように聞いていたのに・・・・・


それほどこの映画のインパクトは強烈だった。


それがジュリーにとって幸福だったのか、不幸だったのか。
「Victor/Victoria」に辿り着くまでの15年間、大いに悩み苦しむことになる運命の1本であった。
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